清掃

独居だった父が死去.

あまり関係は良好とは言えなかったが,

それでも父にとっては私は

唯一,頼りにできる身内だったのだろう.

 

いつかこうなるという嫌な予想が的中,

見たくなかった風景がドアの向こうにあった.

 

しかし,

さほど時間を置かずに発見できたことは

不幸中の幸いだったかもしれない.

しかも,

室内もほとんど汚さない形だった.ありがとう.

 

生前はあまり親身になって面倒を見てやらなかった償いです,

部屋の清掃と片付けは,私自身の手で全てやります.

母さん,

あなたが急死してからの14年間,なんとか面倒は見て来ました.

あとはよろしくお願いしたいです.

 

後で聞けば,

その日は結婚記念日だったんですね.

「いつまでもフラフラしていないで,早くこっちに来なさい」

たぶんそう叱られたんじゃないかな? と.